症状に関するQ&A - 福岡市にある精神科・心療内科

夜寝ようとすると、脚の奥からむずがゆく感じる、ほてる、虫が這うような不快感がある…。
これらの症状は、『むずむず脚症候群』と呼ばれます。
医者の側にもまだ浸透していない病気で、本人は辛い思いをしているのに周囲に理解されない、
また何科に行けばよいのか分からないなど、悩みを抱えている方は案外と多いものです。

この『むずむず脚症候群』のはっきりとした原因は分かっておらず、
鉄欠乏性貧血、甲状腺異常、糖尿病、透析治療中、またビタミン不足の人に多く発症すると言われ、
40代以上の女性に多いのも特徴です。
ほうっておくと、脚の不快感が気になって十分な睡眠がとれず、日中に眠気や疲労感を感じる、
そこから気分が落ち込み、抑うつ的になる場合もあります。

うつ症状の人の9割以上に「不眠」があるといわれますが、当院に来られる方にも、
ずっと不眠で辛い思いをしていたという方の中にこの症状が見られる場合もあります。
近年薬が認可され、服用することで症状の改善が見られる人も増えています。
ただし、原因によって治療法が異なるので、まずは専門家による診断が大切です。

「眠れない」という症状は、心身に大きなダメージを与えるもの。
2週間以上、寝付けないなどの症状がある場合には、まず専門家をたずねてみてください。
一緒に原因を探り、改善方法を見つけていきましょう。